Air/まごころを君に

日記なので、何書いてもいいよねという超飛躍理論で、映画について書きます。

 

Air/まごころを君に

 

を見てきました

新世紀エヴァンゲリオンというアニメの劇場版です。知っている人も多いかと思います。1998年?にもののけ姫と同時公開された映画になります。エヴァンゲリオン新劇場版の最終回に伴い、リバイバル上映されているので、見てみました。

 

この映画は、非常に内容がややこしいというか、ちゃんと説明してくれない映画ということである意味有名になっていて、この作品も、「よくわからん」という感想が多いらしいです。

 

私自身何度も見ていますが、いまだによくわかっていませんでした。ですので、映画館という集中できる環境で見たら、多少何かわかるのでは、と期待して見に行った次第です。

 

今日はわかったことをお話ししようと思います。

 

この作品の主題は、「孤独」と「自己嫌悪」の2つに対してどう向き合うか、という話なのでは?という気がしています。

あらゆるアニメの中でも最も「心」に注目した作品ではないでしょうか。生きていることがつらいと感じる主人公、「碇シンジ」。彼の周りではいろいろなつらいことが起こります。お母さんは小さいころに死ぬし、お父さんには捨てられるし…。まあまあつらい幼少期を送り、他人との意思疎通を図る前に心を閉ざします。だからか、自分はいらない人間なんだと考えます。自己嫌悪ですね。

また、TVアニメ版では次第に心を開いていくのですが、最終的には同じエヴァンゲリオンパイロットのアスカの心を傷つけてしまう行動をとってしまいます。まあ、シンジ君は悪くないのですが、アスカがかなりプライド高いので、そのアスカを超えた活躍をしてしまい、アスカの心が壊れていきます。そのことでシンジ君は僕が何かすると人を傷つけてしまうんだ、という思考に至ります。これが人とは分かり合えない、自分を理解してほしいのに理解してくれない、相手も理解できない。つまり「孤独」を感じてしまうのです。

 

 まあいろいろありまして、彼には世界を変える力が与えられます(気になる人はネットフリックスで見てください。アニメの劇場版も公開中です。

 

 その選択肢は2つ。

  • 人と人との心の壁をなくし、みんな1つの生命体になること(人類を進化させること)

メリット:人と人がお互い完璧に理解しあえる(同じ生命体だから)

デメリット:自分がきちんと存在しないので、自分がだれかイマイチわからない。

 

  • 人と人との心の壁を復活させ、元の人類に戻ること

メリット:自分をはっきり理解できる

デメリット:心の壁がお互いを傷つける孤独感を感じる

 

この2つで、一時は自我が崩壊して①を選択しますが、「あれ、これちげえわ」となって、②になります。

 

たとえ孤独を感じ、傷ついて、だれも僕を理解してくれないとしても、自分をしっかり持ち、自分らしく生きていくことを選択します。

 

なぜそんな思考になったか

それを最後に書いて終わろうと思います。

おそらくシンジ君の中では、希望があったのです。「人と人が完全に分かり合えるかもしれない」という希望です。

本人も気づいていますが、100%不可能です。

でも、それでも、分かり合えることを目指して、傷ついたとしても、分かり合えるかもしれない、という希望を胸に生きていくことのほうが、①よりも心地よいと思ったのでしょう。

分かり合えるかもしれないその瞬間のために生きていこう、そう思ったのだと思います。

 

心に関して、孤独に関してここまで詳細に考察したアニメはおそらく存在しないでしょう。

僕もまだよくわかりません。

 

この文章も映画を見た後に勢いで書いているので、冷静に分析できていません。

でも、見終わった後だからこそ、こう思うのです。希望を胸に生きていけば、孤独に勝てるんだと思います。

 

おわり。